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制作に関して
リハビリで木彫りを始めたのは退院した次の年からで、今から四年くらい前です。 当時の私の左手五指は脳内出血の後遺症で麻痺しており満足に物を握る等の動作は困難でした。 「削るほうの材料を左手で持ち支えることが不自由な指先に刺激を与えるのではないか?」と思い、リハビリの一環として始めました。 最初は魚釣りが大好きでしたので渓流魚をモチーフにしていましたが、釣りにもいけない体の状態を考えると悲しくなり作成休止となった時期が有りました。ある時、庭に飛来する小鳥を見て「鳥なら彫れるかも」と制作対象を「鳥類」に変更し現在に至っております。
作成時間は何度か手直ししていますので一羽作るのに一週間位掛かっているかもしれません。 材料は鳥の本体を朴、桂から削り出しています。目はアクリル板を丸く削り出して作ります。足は導線を足の形に成形ハンダ付けしてからパテにより肉盛りしています。塗装はアクリル絵の具を使用しています。 道具は材料の削り出しに彫刻刀、糸鋸、鳥の羽の削り出しにミニルーター、細かい羽毛の削り出しに専用のヤキゴテを使用しています。最後に私の左手指先が疲れて動かなく成った時に、代わりに材料を掴んで(挟んで)くれる万力です。忘れていました塗装に使う筆もありました、ちなみにネイルアート用の極細を鳥の細かい羽毛塗装用に使用しています。
のごまジュン
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